ろうあ者に対する社会生活教室 「テレビ電話の使い方と『宮城県手話通訳システム』について」

▶ICT事業部

〜代表三浦のFacebookより〜

今日(10月12日)の講演は、プラスヴォイスのある本社宮城県仙台市の聴覚障害者団体の企画です。

地元でお話をさせて頂く機会は本当に久しぶりです。
お会いする方々との再会も20年ぶりくらい・・・
「お互い老けたね〜〜」
「変わらないねぇ〜」
「覚えてる?」
なんて話しながら本当に楽しい講演をさせて頂きました。
皆さんの様子をお見せするわけにはいきませんので僕の様子を見ながら楽しい様子が伝われば嬉しいです。

お話の内容は先日リリースさせて頂いた宮城県で導入された遠隔手話通訳システムについてと、そもそもテレビ電話による通訳を経験したことがない方々が多かったので
【電話リレーサービスと遠隔手話通訳の違い】
をポイントにお話をさせて頂きました。

スマホの画面に通訳者が出てくるサービスを遠隔手話通訳と思ってしまう方が多いですね。
電話リレーサービスと遠隔手話通訳の違いは話す相手がどこにいるか、です。
離れた場所にいる聴者と話すのは「電話」でそれが電話リレーサービス。
同じ様にスマホに通訳は出るものの
話す相手がろう者自身の目の前にいる場合。これが遠隔手話通訳です。
電話リレーサービスで警察や救急車を読んでも警察官や救命士と現場で話ができないと言う場面などで遠隔手話通訳が使えるといいですね。
この様子は、先日岡山放送で放送された内容をお見せしました。

▶︎岡山放送
FNNニュースサイト(放送された映像がご覧頂けます)

フジテレビ系列のニュースサイトで「アナウンサーのライフワーク」として紹介頂きました。 | OHK 岡山放送
OHKアナウンサーの篠田吉央です。 私が担当している「手話が語る福祉」の動画がフジテレビ系列のニュースサイトで見られます。 「


9年前の東日本大震災の際には、福島の原発事故において地元の通訳者は被災者です。原発の危険な場所に手話通訳を派遣することはできません。
東北ではこの遠隔手話通訳の必要性はわかっているものの、当時はまだそれほどスマホが普及してませんでした。

今回のコロナウイルス感染の問題が健康な手話通訳が安全な場所で通訳をするための一つの方法として認められました。
さらに危険なのはコロナや感染症だけの問題ではありません。
通訳がいない地域、忙しくて通訳が派遣できない場合。天候の問題で派遣できない時。などいろいろな場面があります。
その様な時にろう者が「仕方ない・・・」と我慢するのではなく、緊急時など安心して通訳が受けられる環境を作っていくことが大事だと思っています。

電話をかけなければならない時にどうする?
と言う質問に「娘にお願いする」「隣の家に頼む」などと言う人たちがまだまだいます。
そばに頼める人がいないケースもあります。
みんなで電話リレーサービスも使っていきましょう!
ビデオ通話(テレビ電話機能)をたくさん使いましょう。慣れていきましょう!

スマホは「ろう者の必需品」いや「もう体の一部ですね。耳の代わり・口の代わり」そんな話をさせて頂きました。
今回宮城県に導入されたプラスヴォイスのシステムは、これまでの手話通訳派遣事業(意思疎通支援事業)のフローを壊さずに登録手話通訳者が安全な場所から通訳をするシステムです。
通訳者もビデオ通話での通訳に慣れていく必要があります。

▶︎プラスヴォイスニュースリリース
宮城県 遠隔手話通訳派遣システムの運用開始
https://www.facebook.com/…/a.36712658…/3449570085122416/

通訳者の高齢化の課題もある意味深刻です。
在宅から通訳ができるのもこの遠隔手話通訳の将来を考えると意義があると考えています。
おそらくこの話をもう20年くらいしてます。
うまく伝えることができると思います。どこでも行きますので講演のご依頼は大歓迎です。
みんなでろう者も手話通訳の方々も、そして聴者にとっても嬉しい社会を作っていきましょう!

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