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新潟中越地震の経験を生かして 河田

2011年3月16日  この記事をTwitterでつぶやく

弊社の聴覚障害者スタッフ、河田典子は新潟県の中越地震の経験者です。
今は、安否情報の収集と集約業務で頑張ってくれています。

是非、読んで下さい。

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東北・関東大地震に被災した皆様へ、まずは心よりお見舞い申し上げます。

まだ家族や知人の安否が分からず不安な方も多くいらっしゃることと思います。

皆様の不安を少しでも和らげることができるよう、スタッフとして微力ながら精いっぱい力を尽くしていきます。

今回の地震発生時、私は新潟にいたために安全でした。

しかし、6年前の中越地震を経験しており、今回の皆様の大変さは少しは知っているつもりです。

中越地震のときに地元長岡も大きな被害を受けましたが、現在立派に復興できています。

それは沢山の方の支援、協力があったからだと今も強く感じています。

6年前に受けた恩を少しでも返せるよう、今度は私が皆様の力になりたいと思う一心です。

私が経験したことが、今回生かすことができたらと思い投稿させていただきました。

2004年10月23日17時56分 新潟県中越地震発生

地震発生時、長岡市の自宅にいましたが、立ち上がれないほどの大きな揺れがおきました(本震:長岡市は震度6弱)。

すぐに停電し、しかも夕方だったために部屋が真っ暗で状況が全く分からず恐怖を覚えました。

部屋から出ようとしても、物が塞がって出られずしばらく扉をガンガンとこじ開けてやっと出られたような感じです。

家から飛び出すと、家にいた父と祖父がいましたが、

母と妹と祖母は外出しており連絡も取れない状況でした。街全体が真っ暗だったため、車のライトを付けて道路で近所の人と話したりしてしばらくそのまま固まっていました。

大きな余震が続き、情報が全くなく皆とても不安な表情をしていたのは良く覚えています。

大人達は何か話していますが、聴覚障害のある自分にはまったく情報が入ってこず不安なときを過ごしました。

しばらくたって父が「中越が震源だって!」と教えてくれたので、その時事の重大さを知りました。

夜の11時になってようやく家族全員がそろい、近所の公園に車を止めそこで夜を明かしました。

余震もかなりあり、その日だけで震度6レベルの余震が3回起きていたようです。

家はなんとか無事でしたが、余震の恐れがあり家には入らず避難所で過ごしました。

その後4日ほど車中泊を繰り返していましたが、余震が落ち着いたので家に戻ることになりました。

私の住んでいた地域では電気は2日、水道は3日ほど、ガスは1週間ほどで復旧しました。

が、風呂場が損壊し入れない状況だったので家族で温泉に行ったりしてしのぎました。

私の高校では自衛隊がお風呂の支援を行っていたようです。

宮城でも今後お風呂の支援があると思います。

避難所で放送があってもそれに気づけず食料をもらえなかったことなどがあり、情報の大切さを身にしみて感じました。

今回の地震でも同じような状況が起きていることを知って胸が痛みます。

母が勤めている会社がひどい状況だったので手伝いにいくなど、自分なりにできることをやって過ごしていました。

(私の高校は2週間ほど休学していたため)

この時は健聴の家族と一緒に過ごしていたし、まだ高校生だったので、必要な情報は親からもらうことができていました。

一人暮らしだったら情報を得る手段がなくもっと不安だったと思います。

聴覚障害者に撮って災害時に情報が得られないのは最悪の場合命に関わるので、情報の発信は大事です。

また、余震の恐怖は当時はありませんでしたが、1年後くらいからトラウマが起きるようになりました。

疲れがたまると、これから健康に影響が出ると思うので気をつけて欲しいと思います。

中越地震ではエコノミークラス症候群で何人か亡くなっています。

休めるときに休むことが大切です。

今回の地震では、中越地震以上に厳しく長い戦いになると思いますが、まずは体を大切にしてできることから始めていきましょう。

河田 典子

コメント / トラックバック3件

  1. 中村伸一郎 より:

    河田典子さま

    安否情報の収集と集約、お疲れさまです。
    私は阪神淡路大震災を経験した聴者ですが、当時は聾者の知人・友人はいませんでした。
    5年ほど前から聾者のバレーボールを手伝うようになり、多くの聾者と知り合い、普段の生活でも情報が保証されてないなぁ~と感じています。
    ましてや災害時、聴者が簡単に得られる情報も、聾者に伝わらないことが山のようにあることは容易に想像できます。
    今回、河田さんはじめ、プラスヴォイスのみなさんの活動を知り、ぜひとも被災者聾者のためにがんばって欲しいと思っております。
    長丁場になりますので、河田さん、プラスヴォイスのみなさん、お疲れが出ませんように。

    こちら関西でも、できることから支援していきます。

  2. plusvoice より:

    中村伸一郎様
    コメントありがとうございます。プラスヴォイスの河田です。
    温かいお言葉誠にありがとうございます。遠い関西からも応援メッセージをいただき、そのお言葉に勇気をいただいております。
    皆様への情報発信がスムーズに行えるように是非皆様にお知らせ下さい。よろしくお願いします!

  3. 水戸真奈美 より:

    河田典子様
    怖い体験をされていたのですね。。
    でもそういう経験があるからこそ、今の被災者の方々の気持ちも十分に分かるんですね。
    私も一刻も早く帰って何か手伝えればと思っているのですが、とにかく今は東京でできることを一生懸命やろうと思います。
    無理しすぎて身体を壊さないように・・・一緒に頑張りましょう!!

    水戸真奈美