2024年8月1日にプラスヴォイス渋谷スタジオにて、ICT事業部、コンサルティング事業部合同の社内研修(ハイブリッド形式)を行いました。
講師は、アメリカのギャローデット大学ろう・難聴児レジリエンスセンターで研究員を務める皆川 愛さん。同大学大学院ソーシャルワーク研究科 准教授を務めるご主人の高山 亨太さんにもお越しいただきました。
テーマは「ろう者を対象にした通訳における力均衡と公正介入」。
ろう者が体験する抑圧(「オーディズム」→「トラウマ」)やそれを取り巻く構造(「イデオロギー」)についての説明を受け、手話通訳者が通訳現場でどのように立ち振る舞いその場をコントロールしていくか…という「デマンドコントロールスキーマ」についてケーススタディをしながら深めていくという内容でした。
ICT事業部のオペレータはオンラインで参加し、日頃の通訳経験を踏まえてディスカッションを行いました。
手話通訳者は、他の言語通訳と異なり、ろう者の「トラウマ」の存在や”聞こえる人中心”に考えられがちな社会の構造を把握しながら、現場の調整をしなければならないということを改めて感じました。きっと正解はないと思いますが、手話通訳者としてどうあるべきか、自分の中で問い続けていきたいと思います。
(コンサルティング事業部 伊藤)