今日は宮城県・愛島球場での撮影でした。
試合が終わるとカメラマンはすぐに次の試合の準備にはいります。
試合が終わったあとの選手の様子を見る事はあまりありません。
今日はいつもと様子が違いました。三塁側ベンチの選手達がベンチから動けないでいます。
敗戦後の涙を久しぶりに見ました。
このチームは昨年の新チーム結成後に不祥事が発覚し出場停止処分を受けていました。停止処分も解除された最後の夏・・・元気な姿で素晴らしいプレーを見せてくれました。
対戦校は強豪です。
勝敗は別として選手達がどんな冬を過ごし、どんな思いでグランドに立つのか・・・
ファインダー越しの選手の眼から窺い知る事が出来ました。
相手は県内屈指の好投手。
打ちました。粘りました。僕の想像をはるかに超えて、気迫と強い思いを感じさせてくれました。
最終回も1点差満塁。一打「さよなら」です。
まさに手に汗握る試合でした。
野球はチームスポーツ。不祥事と関係ない選手も共同責任です。
謹慎中にどのように過ごしてきたか・・・
最後の夏にかける思い・・・・。
泣き崩れる選手達を見ていると、自分に置き換えて色々な事を考えさせられました。
見守る父兄達もきっと同じような思いで見守っていた事でしょう。
ぼくも色々な失敗をします。
時には社員達を巻き込んでしまう失敗も・・・。
時には大切なものも失います。
反省し課題や問題を考え同じ失敗を繰り返さない事。そして経験を生かす。
失敗や反省を意識し学ぶ事の大切さを彼らの姿を見て思いだす事が出来ました。
感動し、反省し、勉強する事が出来ました。
まさに今日の日に全てをかけてきた選手達でした。
素晴らしい経験をしてくれた事でしょう。高校野球生活とこの試合はきっと彼らにとって大切な財産となる事でしょう。
このチーム、来年からはきっと強豪と呼ばれるチームになるでしょう。
そう感じさせてくれました。
